花はいけると人になる
You can see in a flower.
アナタという花は、どんな花?
習っているいけばなの流派の初代家元が、こんな言葉を残したそうです。
「花はいけると人になる」
その通り、完成した花やアレンジメントには、いけた「その人」がありありと映し出されます。
私を例にあげると…
気づくと、縦に細長く、高さのあるお華を生けがちです。
全体的にスタイリッシュな雰囲気で、線が細いイメージのお花を好んで使って、足元がひょろひょろと安定しない形に…なんだかいつも、風が吹いたら倒れそうに、グラグラしています。
私の性格、そのままに。笑
花は体をあらわす
華道の展示会でも、「花は体をあらわす」のを、皆さんの生けた作品を見ると納得できます。
一日の最後に、出品者が自分の作品にお水を足したり、花の形を整え直すためのメンテナンスの時間が設けられています。
その時間はみんなが一斉に手入れをするので、会場いっぱいに並べられた花の横にそれぞれの制作者がいて「ああ、この作品はこの方が生けたんだな」と、まるで神経衰弱のカードを合わせるようにわかるんです。
たとえば、華やかな色の派手なお花をたくさん使った作品の横には、お召し物もやっぱりキラッキラで華やかなお姉様が君臨していたり。
体にボリュームがある方の作品は、低い位置に花がたくさん集まって、全体的にどんっと安定した形をしていたり。
なんとなーく、形や選ぶ花、生けるスタイルなどに、”その人”が無意識にあらわれるように感じます。
そして、目に見える形だけでなく、目に見えない雰囲気や空気感のようなもの…たたずまいや性格までもうっすらと伝わってくるので不思議です。
花は今の自分を映し出してくれる鏡
自分が生けたお花をじっと見つめていると、普段意識していない自分自身の”本質”や、気づいていない「心の奥の声」を、花たちがそっと教えてくれます。
花は、鏡のように今の自分の状態を映し出してくれるんです。
憧れてやまない、『レディー・リリー』と呼ばれた画家のジョージア・オキーフは、
自身を”白いカラーの花”になぞっていました。
誰にでも、花を飾ったりいけたりする時、無意識に毎回繰り返す「自分のパターン」があります。
あなたにも。
アナタという花は、どんな花ですか?
今度お花を触る機会があったら、観察してみてください♪
…ちなみに、男性に「好きな花」を聞くと、好きな女性のタイプがなんとなーくわかります❤️
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