名前を咲良(さくら)に変えたわけ
「天の岩戸の前で良く笑う(咲く)」
古事記の一文から取りました
咲良(さくら)という名字はビジネスネームです。
名前や使う字は、その後の運勢にも影響するとても大事なものなので、専門家に依頼して改名する方も少なくないですが、私は自分で考えて考えて、付けました。
仕事でこの名前を使い始めてちょうど8年目になりますが、やっぱり変わったなぁと感じることや、「名は体を表す」を実感することがいろいろありました。
名前って、本当に奥深いのです。
名前を引き渡すと、相手に支配されちゃうんですよ〜。うかつにサインをするのは、要注意!なのです。
そんな『名前』にまつわるお話をしたいと思います。
「咲良」という名前に込めたおもい
咲良(さくら)に名前を変えたのは、2014年の4月・・
ちょうど変えたタイミングで、木花佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)が御祭祀の、山梨県の浅間大社に連れて行っていただく機会があって。
木花佐久夜毘売は桜とご縁の深い神様なので、「ああこの名前でいいんだな」と納得したのを覚えています。
「咲」の由来
咲という字はもともとは、笑う の意味を持つ古語(昔の言葉)です。
蕾から花開く時、一斉に花たちが笑っているように見えたから、昔のひとは花が笑う=花が咲くと表現したのかなぁと想像します。
古事記の中にこんな一文があることを、ある時知りました。
有名な「天岩戸開き」のシーン。岩戸にこもってしまった天照大神(アマテラスオ)の関心を引こうと、神様たちが集まって、岩戸の前で宴会を開きます。
褒めや歌えや♪ そして、ストリップまで!
芸能の神様としても知られる女神アマノウズメの踊りに、神様たちが大喜びするのを表すこんな一文があります。
↓
『爾高天原動而 八百万神共咲』
解説:『ここに高天の原動みて、八百万の神共に咲ひき(わらひき)』
神様たちが、大笑いして大喜びする様子が「咲」という漢字で伝えられているんです。
あまりにみんなが楽しそうなので、つい、固く閉ざしていた扉を開けてチラッと外をのぞいたアマテラスは、そのまま外に引き出されるのはご存知のとおり。
暗闇だった世界にまた、光が戻ったのでした。
お花でみんなの笑顔の花を咲かせたいので、この字を選びました。
もちろん、古事記のこの場面が持つ”深い意味”も 込めています。(ブログではさらっと書きましたが)
「良」の由来
良は、良い悪いの「良い」という意味ですが、「枡(ます)でお米を洗って、よいものをふりわける」という語源から生まれた字です。
食べ物は、とても大事。
”エネルギー”という目に見えないものを扱う上で、”体”という物体は切っても切れない要素です。
食べたものが、体を作り
そして、体からエネルギーが生まれます。
お米というのは、特に日本人にとってはとても大切な食物です。
最近は糖質制限の食事が流行って、なんとなくご飯を減らすのが良しとされる傾向がありますが…
ご飯は日本人の力の源で、日本人にとって一番のパワーフードです!
強力な魔法の力が宿る、食べ物なのです。意味なく制限しないで〜。神棚に必ずお米を備えたり、どの神社でも毎年「新嘗祭」が行われるのには、きちんと意味があります。(お米の話もどこかで書きましょう!)
あとは、私は両親ともに出身が新潟で、 本家は酒蔵だったりするので、お米とご縁が深い家系なこともあってお米は大切に扱っていきたいおもいもあって、「食」と「米」と関係の深いこの字を選びました。
名前=「誓い」「契約」
名前というのは一つの契約なんです。
相手に名前を知られるということは、「支配される許可を(あなた)に渡します」 という誓約をすること。古い時代のお話の中には、たくさん出てきます。
『千と千尋の神隠し』の千も、湯婆に約束と引き換えに 名前を渡していましたね
自分の名前を思い出す(取り返す)までは、相手の支配下に置かれてしまうのです。
所属しないといけない、という意味では、結婚すると女性の名字が変わるのも(相手の家に入る)同じ意味を持つのかもしれないですね。
創作活動をする俳優や作家が別に名前を持つのも、自分を離れて、「役割に徹する」ためとも考えられます。
私も、いただいた名前に恥じないように、自分の役目に身捧げていきたいと思います。🌸
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